NYダウ、史上最高値更新(10日午前)ですって。

10日朝、ニューヨーク証券取引所では、2月の米国消費者物価指数が過度のインフレ懸念を和らげたことから、買いが続きました。優良株で構成されるDow Jones Industrial Averageは、取引時間中に一時的に史上最高値を記録しました。午前10時10分、ダウは前日の終値から321.21ドル上昇し、32,153.95ドルとなりました。同様に、ハイテク株の多いNasdaq Composite Indexは143.54ポイント高の13,217.36でした。


 米国労働省が発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、季節調整済みで前月比0.4%上昇しました。一方、米連邦準備制度理事会FRB)にとって重要な要素である、変動の大きいエネルギーと食品を除いたコア指数は、前月比0.1%の上昇となりました。市場予想(ロイター、中央値)では、ヘッドライン指数は0.4%、コア指数は0.2%の上昇とされており、ほぼ市場の期待通りの結果となりました。これにより、高インフレへの懸念が和らぎ、米国株が買われるようになりました。また、米国の長期金利の上昇が一服したことも市場を支えました。


 個別銘柄では、ウェルズ・ファーゴゴールドマン・サックスなどの金融会社が上昇しました。インテルシスコシステムズIBMも買われました。General Electric (GE)は、航空機リース事業をアイルランドのAerCapと統合すると発表して売られており、GameStopもこの日10%以上の上昇を見せています。

 

 いやはや、最近の日経平均は、ダウの上昇に追いつけず少し停滞していますが、約1年前の3月19日に16,358円で底打ちしています。あんなに高くなるとは夢にも思わなかった。この世の終わりかと思うほどのパニック売り。「まだ高いからあと3,000~4,000円下がったら買おう」と皆、言ってたころが懐かしい。将来のことは本当にわかりません。